the smiths
the smithsの1stアルバム。 録音の状態が、今のレベルでは低いようにも思える、 どことなく安っぽく、地味な(事実2万ポンドで作られたらしい) 音なので最初に聞くと”何だこれ”と思ってしまうかも。 でも、the smithsに慣れ親しむと、一番大切にしたくなるアルバムだ。個人的には、これがthe smithsのベストアルバムと思える。 音的、技術的にバリエーションに乏しく、変化の少ない曲構成だけれども、その分、モリッシーが自分自身に訴えかけているような、 ぶつけどころのない怒りを内包した歌が光っている。 自分がいるはずの場所と、実際に今いる所。いわれない孤独。ことあるごとにでてくる”never”に含まれたあきらめと、その確信。 極言してしまえば、彼は、このころの自分を再生産していると見ることもできるかもしれない。 |
1. Reel Around The fountain
2. You've Got Everything Now
3. Miserable Lie
ゆったりとした始まりから、徐々にスピードが早まってゆき、後半のモリッシーのファルセットとマーの狂ったようにかき鳴らされるギター、先走りがちなマイクのドラムが崩壊1歩手前で聞かせる曲です。私はとても好きな曲ですが、初対面の人といっしょの車などでこの曲をかけると、まず”変な人”になってしまうので、注意。
4. Pretty Girls Make Graves
5. The Hand That Rocks The Cradle
6. This Charming Man
7. Still Ill
”still ill”のタイトル以上に衝撃的な曲。心に細かな澱が積もる感覚が、忘れたい何かを思い出させます。
8. Hand In Glove
9. What Difference Does It Make?
10. I Don't Owe You Anything
11. Suffer Little Children
猟奇殺人事件をモチーフにした曲。日本だと神戸の児童殺害事件がモチーフの曲がでたようなものでしょうか。イギリスでも発売当初、問題になったようです。曲そのものは、すばらしく、個人的にはsmithsのベストソングの1つだと思います。